音楽サイト掲載作品紹介1 哀歌・安達ケ原の鬼婆伝説 イチオシ自作曲
鬼婆となった女性の立場から詩を書いてみました。
この伝説についてデリケートな問題もありますので説明は割愛します。「安達ケ原の鬼婆伝説」で検索すると、日本の民話・妖怪 語りおろし「」福島県二本松市 という記事があります。「黒塚」としてウィキペディアにも書かれてます。
能や歌舞伎で演じられているようですが、
やはり、主人公である女性の苦悩を感じてしまいますね。
1 恩義ある人の ためと思っても
生き胆探しの 行く末は
お天道様に 顔も向けられず
さまよい辿りついた 安達ケ原
探す気も うしない かけてる
どうしても いつも迷ってる
主(あるじ)のことを 思いだせば
鬼となるしかないかしら
オシエテ誰か
タスケテ誰か
運命(さだめ)の向こうで因果は
何を告げるの
2 訪ね来た人に 思い遂げたとて
生き胆探しの 行く末は
お守りの文字に わが娘(こ)だと気付き
心も凍りついた 母子(おやこ)無情
この旅を 悔やんで みたとて
もう遅い すでに狂ったわ
主のことを 恨みだせば
鬼となるしかない私
3 恩義ある人を 忘れていっても
生き胆探しの 行く末は
哀しみのつらさ 薄めさせるかと
幾度も罪を犯す 生きた般若
待つものは どこにも いないし
こうなれば すぐに判ったわ
明日のことを 思わないで
鬼となるしかない私
オシエテ誰か
タスケテ誰か
運命の向こうで因果は
何を告げるの
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