2013年09月23日

音楽サイト掲載作品紹介1 哀歌・安達ケ原の鬼婆伝説 イチオシ自作曲

鬼婆となった女性の立場から詩を書いてみました。
 この伝説についてデリケートな問題もありますので説明は割愛します。「安達ケ原の鬼婆伝説」で検索すると、日本の民話・妖怪 語りおろし「」福島県二本松市 という記事があります。「黒塚」としてウィキペディアにも書かれてます。
 能や歌舞伎で演じられているようですが、

やはり、主人公である女性の苦悩を感じてしまいますね。


1 恩義ある人の ためと思っても
  生き胆探しの 行く末は
  お天道様に 顔も向けられず
  さまよい辿りついた 安達ケ原

  探す気も うしない かけてる
  どうしても いつも迷ってる
  主(あるじ)のことを 思いだせば
  鬼となるしかないかしら

  オシエテ誰か
  タスケテ誰か
  運命(さだめ)の向こうで因果は
  何を告げるの

2 訪ね来た人に 思い遂げたとて
  生き胆探しの 行く末は
  お守りの文字に わが娘(こ)だと気付き
  心も凍りついた 母子(おやこ)無情

  この旅を 悔やんで みたとて
  もう遅い すでに狂ったわ
  主のことを 恨みだせば
  鬼となるしかない私

3 恩義ある人を 忘れていっても
  生き胆探しの 行く末は
  哀しみのつらさ 薄めさせるかと
  幾度も罪を犯す 生きた般若

  待つものは どこにも いないし
  こうなれば すぐに判ったわ
  明日のことを 思わないで
  鬼となるしかない私

  オシエテ誰か
  タスケテ誰か
  運命の向こうで因果は
  何を告げるの


     ☆
OKmusic掲載楽曲



Posted by 春緒うるま at 16:31